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『新耳袋<第1夜>』
新耳袋〈第1夜〉現代百物語 (角川文庫)新耳袋〈第1夜〉現代百物語 (角川文庫)
(2002/06)
木原 浩勝、中山 市朗 他

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読んだ。

枕元において読むハードローテな作品。
怖がらせようとする怪談小説的修飾が排除され、
ただ事実だけを記さんとする作者の気持ちが嬉しい^^
ほぼ全ての話が「?」で起こり「?」で終わります。
前回紹介した<杉浦 日向子 『百物語』
の現代版ですね^^

私のお気に入りは、、、

<第二十五話 峠のホットドッグ屋>
夜、鳥取県の県境近くの峠に車でさしかかった時、
行く手に赤い灯が一つ。
その灯は坂の途中にあって、手引きの屋台であることが分った。
ラーメンではなく、おでんなどでもなく、
<ホットドッグ屋>だった。
「珍しいなー」
言いながら通り過ぎようとした時、
屋台のカップル客がのれんを上げてこちらを見た。
屋台のおやじも一緒に見るのだが、
三人ともぽかんと不思議そうな顔でこちらを見ている。
「でもこんな場所で?」
などと言っていると、後部座席の一人が怒鳴った。
「車を止めろ!」
「屋台がないぞ」
「えっ」
車を止めて見てみるが忽然と消えている。
崖にでも落ちたかと心配になって辺りを見るも
見当たらない。
先ほどまでの屋台風景、客の服装までハッキリ覚えており、
みんなの記憶も一致している。
はた、とみなが気づいた。おかしい。
こんなところで屋台はおかしい。
こんな人里離れた山の峠に、手引きの屋台?
こんなところに客?
客のアベックはわざわざ歩いてここまで?
その周辺に車もなかったのである。


ひとっつも怖くないけれど、
実際に遭遇すると大騒ぎしてしまうな^^;


テーマ:ほんのりと怖い話。 - ジャンル:


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